【人類を超えた】世界水泳福岡 フランスの21歳が不滅の記録を塗り替えた!?

まさに「クレイジー」

23日から福岡で世界水泳の決勝が行われているが、初日からいきなり驚異的な記録が飛び出した。男子400m個人メドレー決勝で、フランスのレオン・マルシャンが4分2秒50の世界記録をマーク。競泳の世界記録では最も古い2008年の水の怪物の異名を持つマイケル・フェルプスの4分3秒84を大幅に塗り替えた。

なぜ不滅の記録と言われていたのか

今回の大会でマルシャンが破った記録を持っていたのが、史上最強スイマーのアメリカのマイケル・フェルプスだ。マイケル・フェルプスは生涯において、世界新記録を39回樹立しており、あのイアン・ソープを超えたとして付いた異名は「水の怪物」と呼ばれていた。そんなフェルプスが2008年に出した記録がなぜ不滅と言われてきたかというと、2008年の北京オリンピック前後に競泳水着界で高速水着という肌をほとんど見せない水着が流行した時代だからだ。高速水着が登場したことによって、世界記録がたくさん出たので、今では着用禁止となった伝説の水着である。なので、その高速水着を着用したフェルプスが出した記録は一生破られないであろうという大記録だったので「不滅の記録」と言われてきたのだ。

マルシャンの記録を徹底解説

L.マルシャン(最新記録)

50m   25秒84 +0.17

100m  54秒66 (28.82) -0.26

150m  1分26秒06 (31.40) -0.23

200m  1分56秒64 (30.58) +0.15

250m  2分30秒51 (33.87) -0.75

300m  3分04秒28 (33.77) -2.77

350m  3分34秒11 (29.83) -1.88

400m  4分02秒50 (28.39) -1.34

M.フェルプス(旧記録)

50m   25秒73

100m  54秒92 (29.19)

150m  1分26秒29 (31.37)

200m  1分56秒49 (30.20)

250m  2分31秒26 (34.77)

300m  3分07秒05 (35.79)

350m  3分35秒99 (28.94)

400m  4分03秒84 (27.85)

()内の数字は50m毎のラップタイプを表わしている。今回注目してほしいポイントは2つあり、1つ目は、マルシャンの300m時点のタイムである。ここでフェルプスとの差が2秒77も開いたところである。フェルプスは平泳ぎが苦手な選手だったため、平泳ぎのラップタイムが34秒、35秒と遅くなっていっているのに対して、マルシャンは平泳ぎの後半のタイムが落ちるどころか33秒ではぼ一定に揃えてきている。ここが1つ目の勝負のカギとなったと考えられる。2つ目は、ラスト50mのタイムである。フェルプスは自由形がとても得意だったので、旧世界記録を見ればわかる通りラップタイムが28秒、27秒と400m個人メドレーではありえない速さで泳いでいる。今回の大会でマルシャンは平泳ぎで驚異的なラップタイプを刻んだため、自由形で失速するかと思われたが、全く失速することもなく400mを泳ぎ切った。失速しなかった秘訣は、350mを折り返してからの水中でのドルフィンキックだと考えられる。通常の選手は平均的に10m程度で浮き上がってくるのに対して、マルシャンは競技規定である15mギリギリで浮き上がってきたのだ。マルシャンは水中ドルフィンを武器としており、その特技を使った見事な浮き上がりを見せた。

まとめ

今回、驚異的な世界新記録を樹立したマルシャン選手はまだ21歳である。来年に行われるパリ五輪は、どんな姿を見せるのか期待の新星である。

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